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研究

​代謝阻害剤に対するがん細胞の代謝応答の解析

 がんとは生体内の細胞が異常かつ無制限に増殖する病気であり、日本人の死因で最も大きな割合を占める。がん治療において抗がん剤治療は必要不可欠であるが、がん細胞は抗がん剤に対してエネルギー代謝を調節し、耐性を示すと考えられている。先行研究では、呼吸鎖複合体Ⅰ阻害剤ロテノン処理時のMCF-7(ヒト乳がん由来細胞株)の適応過程をメタボロームレベルで観察している。その結果、ATP産生を酸化的リン酸化から解糖系に切り替え適応していることが明らかとなっている。このように、薬剤処理時の時系列メタボローム変化を観察することで、がん細胞の動的な代謝適応過程を捉えることができ、抗がん剤耐性を克服する有益な知見を与えると期待される。そこで本研究では、ロテノンと同様の呼吸鎖を阻害する代謝阻害剤をMCF-7に処理し、時系列メタボロームデータを取得する。そして、得られたデータを比較、解析することで耐性獲得メカニズムを解明することを目的とする。

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